すでに世界ではサイバー戦争が始まっている。IoTはそれを広げる危険なものである。

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)とは、従来は主にパソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々な”モノ”を接続することを意味します。読み方はアイオーティーです。

テレビやデジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、HDDプレーヤー、DVDプレーヤー等のデジタル情報家電をインターネットに接続する流れは既に始まっています。

今日、関東に出張中、新幹線で「◯◯株式会社は、IoTで人々の暮らしを支えます」という広告が流れた。

しかし、IoTでは人々の暮らしを支え、豊かにするのだろうか?

私はNoというだろう。

私はこう予言する。IoTは人類を破滅させるものであると。

今日、ホテルでNHK総合の「SFリアル:サイバー戦争の世紀」という番組を見ました。

アメリカのハッカーが、イランの核開発施設で核物質濃縮機を制御するコンピュータに不具合を起こし、報復にイランのハッカーがアメリカの企業を攻撃したと紹介されていました。

先の日本年金機構の個人情報流出事件も、日本政府の中枢に攻撃が可能であるかを調査する攻撃であったと紹介されています。

様々なものがインターネットにつながるというのは、それぞれが他国の軍事力とつながることを意味しているわけです。

現代ではあらゆるものがコンピュータで制御されています。

銀行ホームページがダウンすれば、ネットバンキングは使えず。
銀行ホームページがダウンするということは、すでにサーバーに侵入されているということであり、データを破壊されれば預貯金もなくなり、経済はそれだけで混乱に陥るのです。

ミサイル迎撃システムPAC3などがサイバー攻撃を受ければ、訓練では動作しても実際に弾道ミサイルが発射された時点で無効化されてしまいます。

病院のシステムが攻撃を受ければ、大勢の人間を殺すことができるのです。

IoTが提唱されているきっかけには、実は裏があると私は考えています。

主にインターネットを介してサイバー攻撃は行われますが、現在、モノの全てがインターネットに接続されておらず、サイバー攻撃の被害は限定的です。

しかしIoTが推進され、全てのモノがインターネットにつながった時、人類は破滅へと向かっていくのです。

現在、セキュリティ企業が1日に見つけるインターネット上の不正なアクセス、マルウエアは8億件だそうです(SFリアル)。

それを、全てのモノが受けた時どうなるのでしょうか?

テレビに出ていた技術者によると、工場の産業機械の設定を変えられ、アラートが出ないようにされるのが一番キツイそうです。

で、現在の技術ではそれが可能であると。

そのような状況で、全てのモノがインターネットにつながった時、そのタイミングで各国は敵国にサイバー攻撃を行うでしょう。

一昔前に、パソコンがハッカーに乗っ取られ、利用者の気付かないうちに他のコンピュータを攻撃するというものが頻発しましたが。

それをスマホでやられたら?

スマホ1台1台の処理能力は微々たるものですが、世界中でインターネットにつながっている数億台あるスマホを集めて一つのコンピューターとして使われたら?
(クラウドコンピューティング:インターネットを介して離れた場所にあるコンピュータの能力を使うこと)

プレステ3でそれをやってた事例があったと記憶している。

テレビや、冷蔵庫などもネットにつながることになれば、小さなコンピュータといえるでしょう、だってCPUとメモリ、ストレージは実装していないと、それは無理だから。

さらに、コンピュータなら、セキュリティソフトをインストールしていないと危険である。

いまやスマホにもセキュリティソフトが必須な時代で、ネットにつながる全てのものにセキュリティの重大な危険があるわけで。

IoTを推進している企業は、そういったリスクを想定しているのだろうか?

全てのモノが、インターネットにつながる時。サイバー戦争を仕掛けたい各国の軍事機関は一斉に攻撃を始めるだろう。

その時、世界の生産工場は大打撃を受け、国家の経済は混乱に陥る。

それが、現代の戦争であり。IoTは戦争の準備を行うための1過程に過ぎないのである。