NHKのハートネットTV「自殺と向き合う」という電車の広告を見た。
広告の内容と感想
電車に乗っていたら、このような広告を見た。
目覚ましをセットしないで寝て、
おなかが空いたらご飯を食べて、テレビを見たり本を読んだりして、
気が向いたら外に出かける。
そんなことが許されるなら、
生きていても良いと思う。
声をかけられれば話し相手になって、
草抜きとかしたりして、
手伝ってって言われたことを
自分のできる範囲で手伝ったり。多分いい人だねって評判になると思うし、
そんな人がいればいいなと思う。
そんな人になりたいと思う。
(Aさん 20代 女性)
厳しいいい方をすると、そんなことは一般的には許されないので死ぬか、ニートになるか、なんだかんだ言って生活保護受給者になるしかない。
多分いい人だねって言う評判にはならず、「あの人、働いていないけど、親は大変ね」とうわさになるのが現実だ。
でも現実は、
働かないと生きていけない。
就職する。
役に立っているか分からない。
嫌々仕事をしている人なんて
魅力がないし、いやなやつだと思う。仕事しないで生きていくなんて
甘えだし、わがままだと思う。こんな生き方しかできないなら
生きていたくない。
(Aさん 20代 女性)
この社会の現実
このような考えを持って、Aさんが自殺したとしても、悲しむのはAさんの身内だけだし、「働きたくないんだ、あ、そう?」とか、このような広告を出したところで、「怠け者がなに言ってんの?」「生活保護はやめてくれよ?お前養うために働いてるんじゃないんだから」と思われて終わりだ。
草むしりしたら評判がよくなるとか、20代が考えることじゃないし、幼稚な考えだ。
なぜこの記事を取り上げたか?
しかしなぜブログにこの広告を紹介したかというと、草むしり以外、僕もまったく同じ考えだったからだ。
同じ考えというかね。
僕だって毎日、自然と目がさめたときに起きたいし、朝起きてブラブラ歩いて、おなかが空いたらご飯を食べて。
毎月どこかから生活費が振り込まれて、居酒屋にいって酒を飲んで、帰って寝る。
こんな生活がしたい。
仕事をするにしても、就業時間に縛られず、気が向いたときに仕事を始め、遊びたくなったら仕事を終える。
これが理想。
そんな感じだから、最近ではやる気がでるCDとか集中力を上げるCDとかを聴いてたんだ。
仕事をやり始めて1年後には決まってこんな気持ちになる。
彼女のきもちは分かるのです。
仕事のやりがいを見出すには
毎日朝起きて、会社に出社して、やるべき仕事をこなして退社する。そしてギリギリ生活できる給料をもらう。
そう思うと、自分は仕事をするために生まれてきた機械(奴隷)のように、思えてしまう。
自分の仕事にやりがいを見出すには、自分の仕事で利益を受ける人のことを考えるのがいいのではないか?
例えば、経理事務でも、その仕事により経営者がその仕事で計算された数字を読み、会社の経営に生かす。経営会議で議論しているところを想像する。
プログラマだったらソフトを使っているユーザーを想像する。
トラックドライバーなら自分が納品した商品が棚に陳列されそれを買うお客さんのところまで考え、宅急便なら荷物を受け取る客がその商品を使っているところまで想像する。
これにより、それらの仕事の意味(役に立っているんだということ)を感じることができる。
実際に理想の生活をしてみる
働きたくないのなら、実際に会社を辞めるという手がある。
このような思考に陥る原因として、「働きすぎた」というものがある。
Aさんは働きたくないのだから、実際に会社を辞めてみるか、可能であれば休職すればよい。
そこまで思い詰めているのなら心療内科に行って「死にたい」と言えばそれ相応の診断は下りるだろうし。
うそではないから問題はない。
診断書を会社に持って言って休職すればよい。
解雇されたところで、まだ20代。同業他社もたくさんある。
私が若いときに会社をやめたときのこと
私が20代の時に会社を辞めた後、昼に起きてゲームして寝てを繰り返した。
でもその生活や、Aさんのいう生活って1ヶ月で飽きて、仕事がしたくなるんですよ。
働かないと体が腐っていく感じがする。
しかも、前向きに「私はこういう仕事をして人の役に立ちたい」というビジョンが芽生える。
だから一歩引いて退職、働かないというのは自分の本当にやりたいことを見つける意義のあることでもあるのです。
ま、Aさんが学校卒業して一度も働いたこともなくて、働きたくないというのなら「甘えんな馬鹿」としか言い様がないのだけれどね。
結局仕事に戻っていく
僕が退職してニートしていたときは、昼に起きて、パソコン立ち上げて、ゲームしてご飯食べて、親父の車の洗車して、ゲームして。疲れたら寝る。
これをやってたんですけど、1ヶ月もたない。
毎日同じことの繰り返しで、つまんない。
仕事を辞めたい人って、毎日のルーティンワークや、課題に嫌気がさしてるとおもうんですけど。
それは、辞めて仕事から解放されても変わらない。毎日がルーティンワーク。
そして、「このまま遊ぶだけで人生終わるなんてなんてつまんないんだろう」と思い始めてくる。それは自分の存在価値を見直すきっかけとなる。
どちらかと言えば、毎日のように課題と向き合う仕事の方がスリルがあって、達成感もある。
仕事の魅力を再発見するには、一度自分から仕事を手放してみるのもいい。
会社を辞められない場合のメンタルの持ち方
かといって、私のように40代だと転職はきつい。
そんな場合、自分の立場に対する認識を変える必要がある。
本業を副業だと考える
本業1本で、この会社(仕事)を辞めたら、生活できない。人生が詰む。
そんなメンタルで仕事すべきではない。
即戦力を求めている同業他社はいくらでもある。
この場合は、アフィリエイトや転売など、本業に支障が出ない程度に取り組み、心がけ的にそちらを本業。会社勤めを副業と考える。
今僕はそんなメンタルで日々の業務を行っている。
もちろん会社勤めのほうは、当たり前だが真剣に取り組んでる。
自分は会社の社長だと考える
会社に行くストレスは他にも、自分の他にスーツや会社の作業着を着ている人間と同じ方向に歩いていくのを見る。
わたしは一時期これがストレスになっていたことがあるが。
自分をベンチャー企業の社長(もしくはフリーランス)であると考えるのも有効。
上司や同僚はお客様。
自分の頭の中で、自分の屋号や、自分だけの企業理念などを決めるのもいいだろう。
または自分の会社の社長だと思えば、周りの人間を見て「うむ、君たち良くがんばっているね。関心関心」などと思うと心に余裕が生まれる。